看護地域創成研修センター長
大久保 清子
一宮研伸大学附属・看護地域創成研修センターは、2021年6月1日に開設して以来、地域社会が求める質の高い看護を恒常的に市民に提供していくための諸活動を展開しております。
今、人口減少と少子超高齢化を背景とし、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるケアサイクルとして、地域包括ケアシステムの構築が押しすすめられています。このシステムでは、ニーズの質的な変化や、地域で求められる医療・看護の複雑性や多様性に柔軟に対応しその期待に応えていくことが必要です。
また、COVID-19パンデミックは、未だ予断を許さない状況にあります、この影響は世界的でもあり、日本の保健医療システムの課題を浮き彫りにしたともいえます。このパンデミックは、看護職が、社会にとって重要であり、市民の生活や経済活動をも左右することを示しました。これらの社会情勢を鑑みると、看護の優れた技術を用いて、市民の命や生活の犠牲を最小限にできるよう、看護職が極めて重要な役割を担うことが社会から期待されています。
当センターは、地域連携部門、研究支援部門、継続教育部門、看護基礎教育部門の4部門で構成されています。それぞれの部門では、新しい看護教育や研究、市民を含めた地域連携活動やリカレント教育に取り組んでいます。そして令和4年(2022)1月に本学はいち早く「一宮市SDGsパートナー」として認定され、学生と共にSDGs活動を展開し地域創成に貢献しています。
当センターでは、開設時から一宮研伸大学の建学の精神である「地域に密着し、教養・技術の向上はもとより、地域の要請に応え、時機に即した教育を具体的に展開していくこと。」を大学附属として堅持しています。
今後さらに、地元の大きな資源となりうる地域創成に向けた看護学の教育・研究・地域連携に取り組む機関として、広く活用され発展していくことを願っております。
部門名 | 目的 | 活動 |
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看護基礎教育部門 | 学部生が「地域に貢献する活動を志向できる」(ディプロマ・ポリシー)ことを実現する機会を創り支援する。 | ・地域の保健医療福祉施設と連携し、地域社会貢献の機会となるイベントなど諸活動への参加 ・ボランティア活動グループへの登録、参加の促進 ・地域の特性を学び、地域社会貢献に関する学習機会の提供 ・学生のボランティア活動に関する調査 |
継続教育部門 | 地域の保健医療福祉施設の従事者に対し、キャリア開発、看護実践の開発の学習機会をつくり、地域の医療、介護、福祉の質の向上に寄与する。 | ・看護実践セミナーの開催 ・キャリア開発セミナーの開催 |
研究支援部門 | 地域の医療保健福祉の向上に寄与する研究活動を、本学の教員と保健医療福祉分野の従事者が共同して行う。 | 研究支援セミナーの開催 ・文章の書き方 ・看護研究の基礎 ・文献検索・研究倫理 ・事例報告・研究のまとめ方 ・支援要請を受けて個別相談、支援 |
地域連携部門 | 地域の保健医療福祉施設・団体と連携し住民が安心して暮らせるための諸活動を行う。 | ・地域住民に向けての健康講座、セミナー開催 ・看護基礎教育部門と連携し、学生のボランティア活動の支援 |
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