本学助教、小澤直樹先生が2021年度日本私立看護系大学協会看護学研究奨励賞を受賞しました。
 
受賞論文
「Quality of Life in patients with nonalcoholic fatty liver disease: Structure and related factors focusing on illness uncertainty（非アルコール性脂肪性肝疾患患者のQOL：病気の不確かさに焦点を当てた構造と関連要因）」
 
　同論文の研究テーマは、「非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）患者における療養生活支援方法および患者指導方法の開発」です。
今回の研究結果は、NAFLD患者さんの生活背景、生活習慣の状況、疾患に対しての考え方、疾患に関する知識等が、QOLにどのように影響しているかを表しています。これらの研究結果を生かすことで、患者さんが疾患に関する出来事に着目できるためには、医療者はどのように関わればよいかというヒントに繋がります。また、看護師による患者教育の必要性が高まっている中で、「病気の不確かさ」という看護独自の概念を用いた介入方法開発の糸口になります。そして、NAFLD患者さんが疾患を持ちながらも、身体的に精神的に穏やかで納得のいく生活を送ることができるような医療システム構築の一助となればと考えています。

研究助成選考結果 2021年度